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ワンワールド・エクスプローラー
ワンワールドに加盟している航空会社を利用する世界一周航空券です。
概要
特徴 | 大陸制の世界一周航空券。 航空便は最大で16回まで利用できます(ただし、地上運送区間も1区間としてカウントします)。 各大陸ごとにフライト数の制限があります(北米大陸が6回、その他の大陸は4回)。 アジア大陸では、途中降機ができる回数は2回まで。 一度出た大陸にもう一度入ることはできません(北米 – 南米、ヨーロッパ・中東 – アフリカの移動で例外あり)。 日本(出発地)もアジア大陸として1大陸としてカウントします。 |
利用可能航空会社 | 日本航空 (JL), アメリカン航空 (AA), アラスカ航空 (AS), ロイヤル・エア・モロッコ (AT), フィンエアー (AY), ブリティッシュ・エアウェイズ (BA), キャセイパシフィック航空 (CX), イベリア航空 (IB), マレーシア航空 (MH), 日本トランスオーシャン航空 (NU), カンタス航空 (QF), カタール航空 (QR), ロイヤルヨルダン航空 (RJ), スリランカ航空 (UL) |
有効期間 | 1年以内 ※最低旅行日数の制限なし (全行程で2回の途中降機が必要) |
運賃
エコノミークラス
種別 | 運賃 |
3大陸 | 368,500円 |
4大陸 | 390,100円 |
5大陸 | 460,700円 |
6大陸 | 533,500円 |
ビジネスクラス
種別 | 運賃 |
3大陸 | 787,600円 |
4大陸 | 936,500円 |
5大陸 | 1,074,300円 |
6大陸 | 1,173,900円 |
ファーストクラス
種別 | 運賃 |
3大陸 | 1,204,000円 |
4大陸 | 1,419,000円 |
5大陸 | 1,644,300円 |
6大陸 | 1,794,200円 |
※燃油サーチャージ・諸税(空港施設利用料・空港諸税・保険料)等が別途必要となります。
※運賃は事前の予告なく変更となることがあります。
どんな方におすすめ?
(1) たくさんの都市・大陸を周遊したい方
例えば、アジア + 北米 + ヨーロッパなどを含め、旅行する大陸数が4大陸以上と多くなる人は、大陸制のワンワールド・エクスプローラー世界一周航空券がお勧めです。
訪問大陸数が多くなると必要マイル数が多くなり、マイル制のスターアライアンス世界一周航空券や、グローバル・エクスプローラー世界一周航空券では、ルートが組めないケースが多くなります。
(2) アジアの都市は0〜2都市の周遊でよい方
日本出発のワンワールド・エクスプローラー世界一周航空券では、アジア大陸での降機は、最大2回までの制限があります。
3都市以上の周遊を考えている人は、各自で手配する LCC などの航空券や、地上運送区間の併用がお勧めです。
(3) オーストラリアをたくさん周遊したい方
ワンワールド・エクスプローラー世界一周航空券は、オーストラリアの航空会社のカンタス航空が利用できます。
ウルル(エアーズロック)やケアンズなどを世界一周航空券を使って周遊したい人は、ワンワールド・エクスプローラー世界一周航空券がお勧めです。
オセアニア大陸内で最大4回、航空便が利用できます。
ルールの特徴
(1) 各大陸の中でできるフライト数に注意
北米大陸では6区間まで、その他の大陸(アジア・ヨーロッパ・アフリカ・南米・オセアニア)では各4区間までです。
なお、モロッコ、エジプトやヨルダンなどの北アフリカ・中東はヨーロッパ大陸として、ハワイ、中米やカリブ海諸国などは北米大陸として扱います。
(2) 航空便は16回までしか利用できません
例えば、東京・成田 → 台北(経由)→ 香港のような経由便でも、2フライト利用したことになりますので、要注意です。
また、各大陸の中で利用できるフライト数が余っていても、全体で16フライトを超えてはいけません。
(3) アジア大陸で途中降機 (滞在) できるのは、2都市まで
シンガポールも、タイもインドも・・・とアジアを周遊したい人は要注意です。
アジアをたくさん周遊したい人は、まずどこかの都市に到着し、そこから各自で購入する航空券を組み込むこと(オープンジョー)により周遊する方法となります。
(例):東京 →→→ バンコク →(地上運送区間)→ デリー →→→ ロンドン
なお、日本(出発地/到着地)は、アジア大陸の途中降機数に入れる必要はありません。
(4) 日本もアジア大陸となります
大陸数をカウントするとき、出発地の日本を含むアジア大陸を1つ目の大陸とカウントします。
例えば、東京 → ロンドン → サンパウロ → ニューヨーク → 東京というルートの場合、アジア・ヨーロッパ・南米・北米の4大陸となります。
(4) 同じ大陸を行ったり来たりはできません
一度訪問した大陸には、原則として戻ることができません。
ただし、以下の例外があります。
[例外1]:北米 → 南米 → 北米
[例外2]:ヨーロッパ → アフリカ(南アフリカとモーリシャスを除く)→ ヨーロッパ、または、中東 → アフリカ → 中東
どちらか一方のヨーロッパ/中東が乗り継ぎだけの場合だけ可能です。
(例1):ロンドン → ナイロビ → ロンドン(経由)→ ニューヨーク
(例2):ドーハ → ナイロビ → ドーハ(経由)→ バンコク
[例外3]:中東 → アフリカ → ヨーロッパ(または、その逆)の大陸移動は、可能です。
この場合は、ヨーロッパ → 中東間のフライトを組み込むことはできません。
(6) 共同運航便に注意
アメリカン航空(AA)やブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などの便名がついていても、他の航空会社との共同運航便(コードシェア便)利用の場合は、確認が必要です。
ワンワールドに加盟していない航空会社が運航している共同運航便は、原則として利用できません。
(7) 短期間で世界一周旅行を予定している人にお勧め
必要最低旅行日数の制限がありません。
そのため、全行程において、最低2都市でそれぞれ24時間以上の滞在を組み入れれば、ルートとして成立します。
弾丸世界一周旅行ということで、3泊5日といった日程も可能で、海外出張などでも利用できます。
地域別の特徴
(1) アジア
日本発着は、日本航空の広いネットワークが利用できます。
東南アジアを拠点としているキャセイパシフィック航空や、マレーシア航空も利用して、周遊も可能です。
コロンボを拠点としているスリランカ航空が、インドやモルディブをカバーしています。インドが大好きな人やハネムーンなどで周遊希望の人にお勧めです。
(2) ヨーロッパ
日本からは、日本航空がロンドン・ヘルシンキ・ドーハ・パリ・フランクフルトへ直行便を運航しています。
ヨーロッパ周遊は、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空やフィンエアーの利用が中心となります。
そのため、主にロンドン、マドリードやヘルシンキ発着便の利用が多くなります。
また、アンマンを拠点とするロイヤルヨルダン航空、ドーハを拠点とするカタール航空に、カサブランカを拠点とするロイヤル・エア・モロッコが利用可能で、中東と北アフリカの周遊ができます。
(3) アフリカ
人気のあるケニアへは、ブリティッシュ・エアウェイズのロンドン – ナイロビ線や、カタール航空のドーハ – ナイロビ線などの利用となります。
また、カタール航空が、ドーハから南アフリカのヨハネスブルグやケープタウン、ジンバブエのハラレへ就航しています。
(4) 北米
日本からは、日本航空とアメリカン航空が次の都市に就航しています。
アメリカ:ロサンゼルス・サンフランシスコ・シアトル・サンディエゴ・ダラス・シカゴ・ニューヨーク・ボストン
カナダ:バンクーバー
ハワイ:ホノルル・コナ
ハブ空港は、ロサンゼルス・フェニックス・シカゴ・ダラス・ニューヨーク・ワシントン D.C.・フィラデルフィア・シャーロット・マイアミです。
(5) 中米・カリブ海諸国
マイアミ、ダラスやニューヨークなどのアメリカ国内にあるアメリカン航空のハブ空港から、アメリカン航空便を使ってアクセスできます。
また、ロンドンやマドリードからカリブ海諸国への路線もあります。
注意点として、キューバを世界一周ルートに入れてしまうと、アメリカン航空が利用できなくなります。
キューバへは、別途に航空券を購入して、メキシコシティやカンクンなどから入ります。
(6) 南米
アメリカン航空を利用して、アメリカ本土からリマ、サンパウロ、ブエノスアイレスやサンティアゴへアクセスできます。
南米内は、それぞれの都市から、地上運送区間として航空券やバスなどを別途手配しての周遊となります。
南太平洋横断線として、カンタス航空のサンティアゴ – シドニー線が利用できるのも特徴です。
(7) オセアニア
日本からは、シドニー・ケアンズ・メルボルンへ直行便が就航しています。
オーストラリアとニュージーランドの周遊は、カンタス航空の利用となります。
ただし、カンタス航空の便名(QF)がついていても、ワンワールド以外の共同運航便は利用できません。
フィジーやタヒチなどの南太平洋の島々への移動では、注意が必要です。
ジェットスター航空が運航するカンタス航空との共同運航便(QF 便名)のフライトは、利用可能です。